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霽れと褻|ブランドムービー

長野市に新しくオープンした焼肉店「霽れと褻」のブランドムービー。
新規オープンに伴う認知と、ブランド形成を目的に、映像制作をご依頼いただきました。

クライアントの想い

まずオーナーとのお打ち合わせで、オープンに至った経緯や、
この店で何を大切にしたいのか、どんな場所にしたいのかを丁寧に伺いました。

そこで見えてきたのが、

「目が届く範囲」の店づくり。

という考え方でした。

大きな店舗にして回転数を追うのではなく、
スタッフの目が届く範囲で営業できる規模を大切にする。

それは、

・お客様の表情の変化に気づく
・暑い、寒いといった小さな変化に気づく
・おしぼりを替えるタイミングを察する
・スタッフを呼びたい空気を感じ取る
・食事の進み具合を見て、次の料理を出す

といった、AIやロボットにはできない、
人だからこそできる「気づく接客」を実現するため。

「接客を丁寧にする」ということではなく、

「人に、ちゃんと目を向ける」

そのために、あえて「目が届く範囲」というサイズを選んでいる。
そこに、この店のブランドとしての思想があると感じました。

企画意図

今回は、「霽れと褻」という焼肉店を紹介する映像ではなく、

「この店が、なぜ存在するのか」

その根にある想いを、メッセージとして伝えることを目指しました。
そこで、一つの店舗に対して異なる角度から描く、2本のブランドムービーを提案。

「日々を慈しむ。」篇

「霽れと褻」という店名の由来を軸に、特別な日も、
何気ない日常も、等しく大切にするというブランドの思想を描きました。

「心を尽くす。篇」

オーナーへのヒアリングから見えてきた、
「人にちゃんと目を向ける」という想いを軸に、霽れと褻が大切にするおもてなしを描きました。

映像コンセプト

単なる店舗紹介動画は溢れていて、すぐに埋もれてしまう。
感情訴求のない単なる紹介動画であればスマホ撮影で十分。

今回は、ブランドのメッセージを前面に出したかったので、
演出としてあえてワンカットを選択。

また、ナレーションも、ナレーターによる流暢で整ったトーンはあえて選ばず、
言葉そのものが持つ温度やリアリティを感じられるトーンを選択。

「上手に読む」のではなく、その言葉を「語る」こと。

映像とナレーションの両方から、「霽れと褻」という場所に流れる空気と、思想が伝わることを目指しました。

撮影設計

何度か店舗に足を運び、ブランドメッセージを
「このワンカットで伝えるなら、どこを切り取るべきか」を探しました。

一見すると良さそうでも、不要な写り込みや反射があったり、背景に少し違和感があったり。
逆に、まだ未完成ではあるものの、整えれば画として成立しそうな構図もありました。

「ここで撮れる」ではなく、
「ここでなければならない」構図を探す。

そのため、撮影前にかなりの時間をかけて構図を組み立てていきました。

背景を整え、植物を入れ替え、美術品を選び、世界観をつくり込んでいく。
ここは店舗スタッフも含めて全員で意見を出し合い、一枚の画を完成させていきました。

そして、カメラには、2mのドリーを設置し、ドリーインと横の動きを撮影。
映像尺はナレーションを軸に25秒と分かっていたので、
25秒を基準にカメラの移動速度を細かくコントロール。
カウントを取りながら、カメラの動きを何度も微調整を繰り返しながら撮影しました。

照明設計

シーンは夜の想定で、撮影時はまだ明るい時間帯だったので、
まずは外光を遮断するため、窓を暗幕で閉じました。

店内の照明は部分的に調光ができたため、既存の照明も活かしながら、
必要な部分だけをつくり込んでいきました。

今回目指したのは、「上質」な世界観。

そのために、照明ではコントラストを重視。

どこに暗部をつくり、どこに光を置くのか。
ただ明るくするのではなく、見せる場所と見せない場所を一つひとつ決めていきます。

暗部は潰しすぎない。
かといって、見せすぎない。

そのギリギリのところを探りながら、
シャドウからハイライトまでの光のグラデーションにもこだわりました。

一見、普通に見える間接照明も、電球をAputure B7C(撮影用照明)に変えて調光し、
理想の明るさ・色温度にコントロールしています。

また、花瓶の裏にはAputure MC(撮影用照明)を仕込み、
植物にわずかな光を当てることでディテールを浮かび上がらせると同時に、
空間の角に生じる暗部をコントロールしています。

そして、壁の絵にはスポットライトがなかったため、ここにもAputure MCを使用。
天井近くのダクトに磁石で固定し、絵にわずかな光を当てることで、
視線が自然と絵へ向かうようにしています。

特に苦労したのが、換気扇のダクトがシルバーで、不要な反射がたくさん出ることでした。
ここは照明の角度、バーンドア、ブラックアルミを使い、丁寧に整えていきました。

一番伝えたいのは、
照明でつくっているのは、明るさではなく「印象」。

今回の撮影を通して、照明が映像の印象をどれだけ大きく決めるのか。
それを少しでも感じてもらえたらと思います。

 

Release Date 2026年8月
Client 霽れと褻
Director/DP 小泉勝幸(MEAL RECORDS)
Reference Price 50万〜80万(撮影日数・条件により変動)
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