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結婚式で、僕らはゲストの映像を超えられない

映像について、10年以上前に教わった言葉があります。
それは、「カメラマンである前にディレクターであれ」という言葉。

当時はその言葉の意味を深く理解できていなかった。
けど、ここ数年しっくりきている。

“伝えたいことのない映像美は浅はかだ”
そんなことを教えてくれていたのかもしれない。

「何を伝えるのか」が本質で、
機材や技法はそれをなぞる手段にすぎない。
それなのに、当時はルックを追いかける事に夢中だった。

その言葉に、今の僕がもうひとつ付け加えるとしたら、
「ディレクターである前に、ひとであれ」

人の気持ちを理解できなければ、
人を撮る仕事の本質には近づけない。

この半年、言語化と向き合いながら自分の考えを整理してきました。
そのおかげで、自分の中に判断基準を持てるようになりました。

もちろん、それは世の中の正解ではありません。
ただ、自分なりの正解と違和感を見極められるようになったことはとても大きい。

そんな中で、結婚式でいつも思うことがあります。
家族や友人が作った、余興やサプライズの映像を、僕らは超えることはできない。

もちろん、技術やクオリティだけで比べれば、僕らの方が上かもしれません。
ではなぜ超えられないのか。

それは、新郎新婦への“愛情そのものが映像に宿っているから”です。

もちろん、僕らも心を込めて向き合います。
けれど、その人を理解しようと重ねてきた年月には敵わない。

映像の価値は、技術だけでは生まれません。
その人を知ろうとした分だけ、映像は深くなるのだと思います。

 

 

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