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DPが“言わないけど大事にしていること”

映像の印象を左右する、僕だけの現場ルール。
僕はDPとして、打ち合わせで全てを言葉にできている訳ではありません。
というか、現場に来て初めて「こうしたい」と思うことも結構多い。
だけど、映像のクオリティを守るために絶対に譲れない自分なりのルールがあります。
今日はそんな“言わないけど大事にしていること”を書いてみたいと思います。

光へのこだわり

光って本当に難しいですね。同じ窓から入る自然光でも、時間や天気で全然違う。
打ち合わせでは「明るく」とか「柔らかく」とかよく話しますが、簡単なことではないですね。

例えばこの前の現場で、ロケハンではキーの位置に露出計でノーマル以上の光量があることを確認済みで、窓の素材もフロストで柔らかい。自然光でいけるなと思っていましたが、実際にカメラを置いてみると、当日は曇りで被写体の背景がとても暗い。そこで、僕は現場にあったテーブルランプを背景に置き、明るさを確保し、奥行きを感出しました。特に周りのスタッフに説明しませんでしたが、ここは譲れないポイントでした。

構図の細かいこだわり

人物の位置や背景のバランス、空間の余白…こういう微妙なところも、僕の中では絶対に譲れない。その場の判断で手前ボケに植物を置いたり、ハーフNDで空だけ露出を落として青空を残したり、PLフィルターで反射を消したり。あとは被写体と背景の距離は、使うF値によって細かく変えますね。ちょっとしたことで、映像の印象がガラッと変わるから口に出さないけど、細々勝手にやっています。

モデルの演技も画の一部

僕が見ているのは光や構図だけじゃありません。モデルの動きや表情も、画の大事な一部です。表情の微妙な変化や手の動きひとつで、画の印象は大きく変わります。モデルの演技が強いか弱いかに応じて、カメラや照明で足し算・引き算をどうするか、常に考えています

例えば、ディレクターがOKを出しても、僕が違和感を感じたら必ず伝えます。
また、カメラの位置やレンズを選ぶときも、モデルの演技をどう活かすかを最優先に考えています。
ここも、打ち合わせではあまり語らないけれど、画を守るためには欠かせないポイントです。

まとめ:細部にこだわりつつ、現場を俯瞰する余裕を持つ。

現場では、気づいたことはできるだけやるようにしています。
光や露出、構図や小物、そしてモデルの演技の微妙なニュアンスを見ながらの対応。
こうしたことは、映像の印象を守るために必要だと思っています。
打ち合わせではあまり語らないことも多いですが、ディレクターやプランナーの意図を最大限活かすために、現場でできることを考えながら動いています。
僕ひとりの力ではどうにもならない部分もありますが、少しでも映像をよく見せられるように、毎回現場で工夫しています。

MEAL RECORDSが選ばれる理由

MEAL RECORDSは、ディレクターやブランドの意図を最大限に映像化する現場力を持っています。
光や露出、構図、モデルの演技…細部までこだわりながら、現場での微調整も柔軟に対応。
打ち合わせだけでは決まらないニュアンスまで丁寧に拾い、映像のクオリティを守ります。
つまり、アイデアを形にする力と細部までのこだわり、この両方を持つチームだからこそ、MEAL RECORDSは選ばれています。

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