シネマティックな映像は、
カット割りや編集テクニックから作られるものではありません。
まず決めるべきなのは、
視聴者にどんな感情を残したいかです。
構成は、その感情を時間の中でなぞるための設計図にすぎません。
① ゴールとなる感情を一つ決める
最初に決めるのは、「最後にどんな感情を残したいか」です。
感動、余韻、違和感、静かな納得。
複数あっても構いませんが、
中心となる感情は一つに絞ります。
ここが曖昧なまま構成を作ると、
映像はきれいでも、何も残らなくなります。
② 感情の変化を時系列で描く
次に、その感情に至るまでの変化を考えます。
・冒頭では、どんな状態で見始めてほしいか
・中盤で、感情を動かすきっかけは何か
・終盤で、どう収束させるか
これが感情曲線です。
起承転結ではなく、感情の上がり下がりを描きます。
③ まず感じさせて、あとで説明する
最初に全部説明してしまうと、
視聴者は「理解するモード」に入ってしまいます。
シネマティックな映像では、
まず感じてもらうことを優先します。
説明は後からでも間に合います。
むしろ、感情が動いたあとに入れたほうが、
言葉は自然に入ってきます。
④ 切るかどうかは、感情が終わったかで決める
シネマティックな構成では、
「何カット使うか」はあまり重要ではありません。
大切なのは、視聴者を一つの感情の中に、どれくらい滞在させるかです。
次の情報を見せたいから切る、ではなく、この感情は、もう十分伝わったか。
それを基準に、編集のタイミングを決めます。
⑤ 音と編集は最後に整える
音楽や効果音、編集テンポは、感情曲線が固まってから決めます。
先に音で感情を作ってしまうと、映像構成が音に引っ張られ、設計が歪みます。
まとめ|構成とは感情の設計図である
シネマティックな映像構成とは、
カット割りのテクニックではありません。
どんな感情を、
どの順番で、
どのくらいの時間、
視聴者に体験させるか。
それを決めることが、構成です。
この考え方があれば、機材や編集ソフトが変わっても、
シネマティックな映像構成はブレません。
MEAL RECORDSが大切にしていること
MEAL RECORDSがシネマティック映像で大切にしているのは、
構成を作る前に、まず感情を決めること。
映像を組み立てるのではなく、
感情の流れを設計することから始めています。
関連記事
ここまでで触れてきた要素は、すべて「シネマティック」という一つの考え方に収束します。
そもそもシネマティックな映像とは何なのかを、構造的に整理した記事はこちらです。