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店舗紹介では伝わらない、ブランドの世界観を映像に|霽と褻 Brand Movie

作成者: Meal Records|2026.08.31

長野県長野市に新しくオープンした焼肉店「霽と褻」のブランドムービー。
新規オープンに伴う認知と、ブランド形成を目的に、映像制作をご依頼いただきました。

01|ブランドの核にあるもの
クライアントの想い

まずオーナーとのお打ち合わせで、オープンに至った経緯や、
この店で何を大切にしたいのか、どんな場所にしたいのかを丁寧に伺いました。

そこで見えてきたのが、

「目が届く範囲」の店づくり。

という考え方でした。

大きな店舗にして回転数を追うのではなく、
スタッフの目が届く範囲で営業できる規模を大切にする。

それは、

・お客様の表情の変化に気づく
・暑い、寒いといった小さな変化に気づく
・おしぼりを替えるタイミングを察する
・スタッフを呼びたい空気を感じ取る
・食事の進み具合を見て、次の料理を出す

といった、AIやロボットにはできない、
人だからこそできる「気づく接客」を実現するため。

「接客を丁寧にする」ということではなく、

「人に、ちゃんと目を向ける」

そのために、あえて「目が届く範囲」というサイズを選んでいる。
そこに、この店のブランドとしての思想があると感じました。

02|何を伝える映像にするか
企画意図

今回は、「霽と褻」という焼肉店を紹介する映像ではなく、

「この店が、なぜ存在するのか」

その根にある想いを、メッセージとして伝えることを目指しました。
そこで、一つの店舗に対して異なる角度から描く、2本のブランドムービーを提案。

「日々を慈しむ。」篇
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NA
霽を寿ぎ、褻を慈しむ。

日々も、誰かにとっての霽の日であり、
誰かにとっての褻の日でもある。

等しく尊い時を紡ぐ場所。

霽と褻
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「霽と褻」という店名の由来を軸に、特別な日も、
何気ない日常も、等しく大切にするというブランドの思想を店のメインテーブル席を舞台に描きました。

「心を尽くす。」篇
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NA
本当のおもてなしは、
言葉より先に気づくこと。

想うこと。
寄り添うこと。

すべてのお客様に、
目が届く範囲で。

人は、心が動いた瞬間を覚えている。

特別な日にも。
何気ない今日にも。

霽と褻
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オーナーへのヒアリングから見えてきた、
「人にちゃんと目を向ける」という想いを軸に、霽と褻が大切にするおもてなしを描きました。

そこには、一人ひとりのお客様にちゃんと目を向け、
その時間を大切にしたいという、オーナーの想いがありました。
だからこそ、この篇ではカウンター席を舞台に選びました。

店名に込められた思想を、テーブル席から。
オーナーの言葉から見えてきた、おもてなしの思想を、カウンター席から。

二つの視点から描くことで、
「霽れと褻」というブランドの内側にある想いを、一つの映像ではなく、二つの物語として表現しました。

03|どう感じてもらうか
映像コンセプト

単なる店舗紹介動画は溢れていて、すぐに埋もれてしまう。
感情訴求のない紹介動画であればスマホ撮影で十分。

今回は、ブランドのメッセージを前面に出したかったので、
演出としてあえてワンカットを選択。

また、ナレーションも、ナレーターによる流暢で整ったトーンはあえて選ばず、
言葉そのものが持つ温度やリアリティを感じられるトーンを選択。

「上手に読む」のではなく、その言葉を「語る」こと。

映像とナレーションの両方から、「霽と褻」という場所に流れる空気と、思想が伝わることを目指しました。

映像で全てをやろうとしないこと。
ブランディングムービーの役割は「選ばれる理由」をつくること。

メニューや店舗情報はテキストで十分伝えられます。
映像には映像にしかできない役割があります。

それは、「世界観」と「メッセージ」を感情に届けること。

人は、心が動いた瞬間、強く記憶に残る。

だからブランディングムービーでは、 何を説明するかではなく、 何を感じてもらうのか。
そこから逆算して、演出、言葉を設計しました。

04|意図を、どう画にするか
撮影設計

何度か店舗に足を運び、ブランドメッセージを
「このワンカットで伝えるなら、どこを切り取るべきか」を探しました。

一見すると良さそうでも、不要な写り込みや反射があったり、背景に少し違和感があったり。
逆に、まだ未完成ではあるものの、整えれば画として成立しそうな構図もありました。

「ここで撮れる」ではなく、
「ここでなければならない」構図を探す。

そのため、撮影前にかなりの時間をかけて構図を組み立てていきました。

背景を整え、植物を入れ替え、美術品を選び、世界観をつくり込んでいく。
ここは店舗スタッフも含めて全員で意見を出し合い、一枚の画を完成させていきました。

そして、カメラには、2mのドリーを設置し、ドリーインと横の動きを撮影。
映像尺はナレーションを軸に25秒と分かっていたので、
25秒を基準にカメラの移動速度を細かくコントロール。
カウントを取りながら、カメラの動きを何度も微調整を繰り返しながら撮影しました。

05|光で、どう印象をつくるか
照明設計

シーンは夜の想定で、撮影時はまだ明るい時間帯だったので、
まずは外光を遮断するため、窓を暗幕で閉じました。

店内の照明は部分的に調光ができたため、既存の照明も活かしながら、
必要な部分だけをつくり込んでいきました。

今回目指したのは、「上質」な世界観。

そのために、照明ではコントラストを重視。

どこに暗部をつくり、どこに光を置くのか。
ただ明るくするのではなく、見せる場所と見せない場所を一つひとつ決めていきます。

暗部は潰しすぎない。
かといって、見せすぎない。

そのギリギリのところを探りながら、
シャドウからハイライトまでの光のグラデーションにもこだわりました。

一見、普通に見える間接照明も、電球をAputure B7C(撮影用照明)に変えて調光し、
理想の明るさ・色温度にコントロールしています。

また、花瓶の裏にはAputure MC(撮影用照明)を仕込み、
植物にわずかな光を当てることでディテールを浮かび上がらせると同時に、
空間の角に生じる暗部をコントロールしています。

そして、壁の絵にはスポットライトがなかったため、ここにもAputure MCを使用。
天井近くのダクトに磁石で固定し、絵にわずかな光を当てることで、
視線が自然と絵へ向かうようにしています。

特に苦労したのが、換気扇のダクトがシルバーで、不要な反射がたくさん出ることでした。
ここは照明の角度、バーンドア、ブラックアルミを使い、丁寧に整えていきました。

照明でつくっているのは、明るさではなく「印象」。

今回の撮影を通して、照明が映像の印象をどれだけ大きく決めるのか。
それを少しでも感じてもらえたらと思います。