「セッティング時間こんなに必要ですか?」
香盤表を見て、良くそんな言葉をいただくことがあります。
弊社では、実際、撮影当日はカメラを回す前に、照明の調整へ多くの時間を費やします。
「そこまで時間をかける必要があるのですか?」
そう思われるのも無理はないと思います。
しかし、弊社にとって照明は、映像を明るくするための作業ではありません。
企業のブランドイメージをつくるための、最も重要な工程です。
カメラは目の前にあるものを、そのまま記録します。
雑然とした背景、順光による現実感、不要な光が回りすぎた立体感のない人物。
視線を導き、余計な情報を目立たなくし、
本当に伝えたいものだけを際立たせるために私たちは照明を使います。
現実をそのまま映すのではなく、生々しい現実感を少しずつ削ぎ落とし、
その空間が持つ魅力や世界観が、より印象的に伝わる映像へと仕上げていく。
私たちが照明でつくっているのは、明るさではなく「印象」です。
同じ空間、同じ人物、同じカメラ。
光が変わるだけで、映像から受ける印象は驚くほど変わります。
企業には、それぞれ伝えたいブランドイメージがあります。
「誠実さ」を伝えたい会社と、「革新性」を伝えたい会社では、同じ照明で撮るべきではない。
私たちは撮影前に企業理念や事業内容、
ターゲット、ブランドイメージまで伺い、その企業らしい光を設計します。
照明は演出ではなく、ブランドを表現するためのデザインです。
映像制作では、効率も大切です。
ですが、早く撮り終えることだけを優先すると、光を妥協することになります。
すると、編集では取り戻せない違和感が映像に残ります。
「なんとなく安っぽく見える。」
「なぜか印象に残らない。」
「イメージと違う。」
その原因は、カメラや編集ではなく、撮影時の光であることがほとんど。
最近は、編集で光を当て直す技術も進化しています。
でも、それは補う程度。
光の立体感、質感、陰影までは後から作ることはできません。
コントラストは現場でつけることが何より重要。
だからこそ、照明セッティングの時間は
映像の品質を決めるための、最も重要な時間です。
だから弊社は照明には時間を惜しみません。
それは、美しい映像をつくるためだけではなく、企業らしさを正しく伝えるためです。
映像は、企業の第一印象をつくります。
その第一印象を左右する光に妥協しないこと。
それが、私たちMEAL RECORDSが照明に時間をかける理由です。
この記事で紹介した内容は、ブランドムービーを構成する一つの要素です。
MEAL RECORDSの考えるブランドムービーについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。