「うちの会社も、そろそろ会社紹介動画を作ろうと思っていて」
経営者や広報担当者からそんな声を良く聞きます。
もちろん、映像は会社を紹介するための有効な手段です。
しかし、僕はいつも一つの質問をします。
「その映像で、何を伝えたいですか?」
もし答えが、「事業内容を説明したい」「サービスを知ってもらいたい」だけであれば、
ホームページやパンフレットだけで十分だと伝えます。
では、企業があえて映像をつくる理由とは何なのでしょうか。
それは、企業のブランドを伝えるためです。
私たちは、商品やサービスを購入するとき、必ず比較をします。
価格、性能、実績、口コミ…。
しかし最終的な判断には、それだけでは説明できない、
「なんとなく、この会社がいい」という感覚が大きく影響しています。
信頼できそう。
センスが良さそう。
この会社なら安心して任せられそう。
こうした印象は、数字や文章だけでは伝わりません。
人は論理だけで判断しているようでいて、実際には感情や印象によって意思決定をしています。
だからこそ、企業にはブランドが必要なのです。
ブランドとは、ロゴやデザイン、キャッチコピーだけを指すものではありません。
「あの会社といえば○○。」
そう思い出してもらえる印象そのものがブランドです。
例えば、「品質が高い会社」「挑戦している会社」「地域に根ざした会社」「社員を大切にしている会社」。
そのイメージが人の中に積み重なることで、ブランドは育っていきます。
つまり、企業ブランディングとは、「どんな会社として認識されたいか」を設計することです。
価格だけで選ばれる会社は、より安い競合が現れれば比較され続けます。
しかし、「この会社だからお願いしたい」と思われる会社は、価格だけでは比較されません。
その違いを生むのがブランドです。
ブランドがある企業は、採用でも、営業でも、広報でも、一貫した印象を届けることができます。
映像は、その印象を強く記憶に残す役割を担います。
ホームページで見ても。
展示会で見ても。
採用説明会で見ても。
営業で見せても。
「この会社らしい」と感じてもらえる。
それがブランドムービーの本当の役割です。
最初に「どんな映像を撮りましょうか」とは聞きません。
まず考えるのは「この会社はどんな存在として認識されたいのか」ということです。
高級感を伝えたいのか。
親しみやすさを届けたいのか。
技術力を感じてもらいたいのか。
地域とのつながりを表現したいのか。
その答えによって、ストーリーも、光も、音楽も、画角も変わる。
人は情報だけでは動きません。
心が動いたとき、その企業は初めて「選ばれる存在」になります。
そのきっかけをつくることこそが、企業ブランディングムービーの役割だと思っています。
美しい映像は、本当に成果につながるのでしょうか。
ブランドと売上の関係について解説しています。
企業の第一印象は、言葉よりも先に「光」で決まります。
ライティングがブランドに与える影響をご紹介します。
弊社が撮影前の照明に時間を惜しまない理由。
映像の品質を左右する、最も重要な工程についてお話しします。