こんにちは、Meal Recordsです。
今回は、弊社が制作に携わらせていただいた「日新電機製作所」様のTVCM、その撮影現場の様子をたっぷりとご紹介します!
今回のCMの演出上の大きなテーマは「停電」。
私たちの当たり前の日常がふと途切れる瞬間と、それを支える技術者の姿をどう描いたのか。
その舞台裏を覗いてみましょう。
1. 自社スタジオに「子供部屋」のセットを制作

CMの冒頭、温かみのある子供部屋のシーン。
実はこれ、スタジオの中にゼロから作り上げた「セット」なんです。

壁の裏側を見ると、パネルとクランプでがっちりと組まれているのがわかります。
余談ですがまだ改装前のスタジオでの撮影なので、少し散らかってます🙏
今とは雰囲気もだいぶ違いますね。
今回の演出では、ここが「停電」します!
幸せな日常の象徴であるこの部屋から、一瞬で光が消える。
その落差を作るために、まずはトップライトを組み、あえて「明るく平和な日常」を作り込みました。

停電時は、窓から差し込む「月明かり」を再現するため、窓の外側に照明とレフを設置。
月明かりの質感を出すため、光は天井バウンスで柔らかく回す。
さらにレフ板で欲しい部分だけに当て、不要な光はカット。
加えて照明の雷演出エフェクトを使い、「停電のリアル」を再現しました。
今回、カメラの露出設定は一定で、両方のシーンを撮影する必要があったので、
露出計を使い、光量差を細かく調整し、逆算してライティングを組みました。
2. 「リアリティ」を追求した工場・倉庫シーン
日新電機様の誇る技術を象徴するシーンでは、実際の設備を用いた撮影を行いました。
ここでは「暗いけれど、何が起きているか見える」という絶妙な光(ローベース)の加減が求められました。撮影は日中だったため、窓はすべて暗幕で閉じています。

真っ暗な中、ライトの光だけが鋭く差し込むこのシーン。
現場ではHAZE「スモーク」を焚いています。
こうすることで、ライトの光が「筋」となって見え、暗闇の中での作業の緊張感がより強調されます。

これは撮影前のすり合わせを行っている様子。
手に持っているのは演出用のライトで、演者の動きに合わせてどこを照らすのがベストか、現場で細かくディレクションを行っていきます。
3. 雨のシーンの作り方
「雨の中で技術者が駆けつける」という重要なシーン。
実は撮影日は、皮肉なほどの快晴でした!笑

スタッフが総出でホースを使い、地面を濡らしています。

夜のシーンでは、背後から強い照明を当てることで、降り注ぐ雨粒の一粒一粒をキラキラと輝かせています。この「逆光」の使い方が、映像に奥行きと叙情的な雰囲気を与えてくれます。
事前に、雨粒の大きさについて入念な微調整テストを行いました。
細かすぎても大粒すぎても、どうしてもリアリティが出ないんですよね。
さらに、奥と手前で雨を何層かに分けることで、より一層リアリティが増すことが分かりました。
4. 屋上での「最高の瞬間」を待つ
最後は、無事に電気が復旧し、日常が戻ったことを予感させる屋上でのカット。
空から陽が刺す一瞬を狙って撮影しました。
この一瞬の「マジックアワー」を逃さないよう、カメラマンと演者の集中力は研ぎ澄まされます。
演者さんが立っている小さな台(箱馬)は、背景の街並みと人物のバランスを完璧に調整するためのもの。
こういった細かな工夫の積み重ねが、クオリティの高い映像へと繋がっていきます。

実はこのカット、ずっと日待ち(太陽が雲から出てくるのを待つ)をしていました。
しかし一向に太陽が出てこず、やむを得ず照明を組んで撮影。
すると約30分後、まさかの理想的な光が……!
慌てて屋上に戻り、自然光で撮影し直す、という出来事もありました。汗

おわりに
日新電機様のTVCMには、「当たり前の毎日を、影で支える技術力」という想いが込められています。
その想いを映像にするために、私たちMeal Recordsも、照明の一筋、雨の一滴にまで徹底的にこだわりました。
今回、実は何よりも苦労したのが、我が家の愛犬、柴犬の「今日子」の演技でした(笑)
立ち位置、目線、タイミング・・・🐶
ディレクションの難易度は、間違いなく過去イチでした🐕汗

完成したCMを、ぜひ改めてご覧いただければ幸いです!
▶ 日新電機株式会社 TVCM本編はこちらから
https://mealrecords.jp/blog/tvcm-nissin-electric